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「サルトル」  加藤周一著  再読


「サルトル」 加藤周一著を再読した。加藤氏は、私の大学時代の恩師。恩師と言ってもほとんど授業にはでていない(笑)
しかし、多大な影響をうけている人物。
彼の著作、実際にお会いした際の立居振舞、知に対する態度、普段の学生に対する愛情ある振舞・・・・・そして、すべてを見通すような眼。
そう彼の「眼」は恐ろしいのだ。柔和な顔をした時も、「眼」はすべてを見通しているかのようであった。
その彼が、親交のあったサルトル(フランスの哲学者)に関してこのような文章を書いている。

「サルトルの会話の知的密度は高く、具体的な観察から抽象的な分析に移り、また逆に抽象的な水準から具体的な話題へ移る精神の働きは、おどろくべき速さを備えていた」 (p191)
「サルトルはどこでも常に考えていた。しかし誰かが彼に話しかければ、それが予定された会合でも、行きずりの出会いでも、常に注意深く最後まで相手の話を聞いた。彼の前にあらわれるすべての人間は、彼と対等であった。世界的な名声の有無、知的能力の隔絶ということが、たしかにあって、しかしそれを無視する意志、あるいはむしろ習性となった態度が、私の知る限り一度でもあいまいであったことはない。それは傍から見ていても、素晴らしい見事な光景であった。彼は人間を決して差別しない、アルジェリア人も、ユダヤ人も、女も、労働者も、学生も。私が近づいて見たサルトルは、人間的な温かみがその身体の全体から自然に溢れだしてくるような人物であった。そこには優しさがあり、誰に対しても開かれた心があった。」 (p193)

これはまさに加藤周一氏そのもの。
偉そうに言えば、私は加藤氏とは思想でかなり違う部分があるが、彼を目指して生きたい。
無理にきまっているが、目指すのは支障がないだろう(笑)

天国から見守って下さいませ

無題

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