広島のデイサービスなら楽園 > ブログ > 日本の悲劇

日本の悲劇


これは身につまされる話だ。
死期が近い仲代達矢演じる父親が、仕事がうまくいかない息子に、自分の年金を不正受給させ続けようとして、自室で隠れて死のうという話だ。すごい。
しかし、引きこもり相談での私の経験上、こんな親愛の情のある父親はほとんどいない。
息子のことをここまで考え、自分の命をささげようという父親はいない。
このような母親は大勢いるが、ここまでやる父親はほとんど見たことはない。
母親は息子のためなら命を捧げるが、父親は逃げる。腰が引けている。
それは、自分が一番だからだ。
だから、息子は父親に心を開かない。「お父さんは自分が一番大事だよね」と悟っている。
自分のために、命を張ってくれないよねと見抜いている。
私の経験では、親子の対話が成り立つ瞬間とは、父親が自分の命を投げ出した瞬間だ。
かっこつけをやめ、自分をかわいがるのをやめた瞬間、親子の回路が開く。
この映画もそんな映画です。

161613_01広島ブログ



コメントをどうぞ

CAPTCHA


▲ページの先頭へ戻る